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ベビーシッター事件・・・代表小栗の想い

ベビーシッター事件・・・代表小栗の想い

2014年3月20日

ベビーシッター事件、少しずつ経緯が明らかになってきていますね。

 

ベビーシッターの男が悪いのは当然の事ですが、安易に子どもを預けたと言われ母親もバッシングを受けるなど、いろんな人がいろんなことを言っています。

私はこの事件、ニュースで見る前にとあるTV局から電話があって知りました。コメントがほしかったんだど思いますが、このマッチングサイトは知らないし、うちはスタッフがベビーシッターのように子どもの自宅に出向いて保育をすることもありますが、施設内保育が中心なのでTV局がほしそうなコメントはできません。

 

しかし、最初に思ったのは、誰がそんなひどいことを・・・。

次は、なぜ会ったこともない人に子どもを・・・・。

そして今、私が知りえる情報だけで思うのは、この事件をきっかけに、多くのママたちが、子どもを預ける不安、子どもを預けて働くことへの罪悪感を増してしまうのではないかということ。

加えて、そういう不安を抱えるママたちの周りの大人が、「ほら、あんな事件もあったし、やっぱり子どもが小さいうちは母親が見ないとだめじゃない?」と思ってそれを直接ママたちに言っちゃうんだろうなと思うと、とても心が痛みます。

 

きっと、今回の被害者のママの周りには、助けてくれる人がいなかったのでしょう。

母親だからこうあるべき、子どものためにこうしなさいと教育してくれる人はいっぱいいるけど、彼女の生き方について一緒に考え一緒に悩んでくれる人もいなければ、子どもたちを見てくれる人もいないし、安心して預けられるような人や施設を一緒に探してくれる人もいなかったのでしょう。

 

自分はそんなことしないと思っていても、私たちはいつ今回の被害者と同じ状況になるかわかりません。

人は環境が変われば、いつどんなふうにも変わってしまうのです。

もし今後、あなたが予想もしなかった境遇に陥ってしまい、自分ではどうしていいのかわからない、身動きできない状況になってしまったら、まずは行政に相談してみてください。行政なんか頼りにならない、門前払いだろうと思う人もいるでしょうが、行政の相談窓口はこういう時のためにあるんです。行政のどこに行けばいいのかわからない人は区役所や市役所の受付で教えてくれます。

そこで直接解決はできなくても、つながりのある信頼できる団体を紹介してくれるし、そこから未来が見えてくることもあります。今回の場合は、横浜市24時間型緊急一時保育だって利用できたんじゃないかと思うし、行政から私たちNPO団体に相談が回ってくることもあります。

私たちの団体だけで何でも解決できるわけじゃないけれど、困っている人を何とか支援したいという熱い志を持って社会課題に取り組んでいる団体がたくさんあります。だから絶対あなたを見捨てることはしない。みんなが協力してあなたを支援してくれます。

あなたが不安を抱えて生きていくのではなく、みんなに助けてもらいながら笑顔で楽しく生きてください。それが子どもにとって一番うれしいことなんですよ。

 

そして子育て中のママの周りにいる私たちは、ママたちが母親として正しく子育てしているかを見るのではなく、いつでも寄り添い話を聴き、必要であれば手を貸し、できないならばできる人や団体を一緒に探す。そういう支援をしていきましょう。

 

小栗ショウコ